きむら歯科コラム

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ドライマウスに漢方飴 その2文字サイズ変更ボタン


 前回、「ドライマウスに漢方飴」ということで、歯科と漢方薬局のコラボレーションの一部を紹介させていただきました。どんな飴?という疑問にお答えするために、もう少し詳しくお話しましょう。

 漢方では、唾液も体の水分の一部と考え、口の渇き・唾液分泌不足(ドライマウス)の原因を大きく3つに分けて考えます。

1.生成不足   よく使う漢方薬:麦門冬湯(ばくもんどうとう)

2.過剰な消耗  よく使う漢方薬:白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

3.分布不能   よく使う漢方薬:五苓散(ごれいさん)

そして、それぞれ上記のような漢方薬がよく使われています。ドライマウスを訴える方の多くは、常にペットボトルで水を携帯し、ガムや飴を食べています。 1 ~ 3 の原因を解消する漢方が、飴の形態で取ることができれば楽なのにという、簡単な発想から、きむら歯科とふたば漢方との連携が始まりました。
 飴を治療に使うということは、歯科では虫歯の心配を、私たちも糖尿病の方も含めたカロリーの問題がまず生じてきました。歯科からの提案で、虫歯の心配のないキシリトールでできないかと検討しましたが、どうしても飴として固めること、漢方のエキスを練りこむことができませんでした。いくつもの実験から糖尿病の方の低カロリー甘味料として有名なマービーが、ある温度設定で加熱冷却することで、飴として加工することが可能なことがわかり、濃度・味・形状のさまざまな検証の末、現在の丸い形の飴が出来上がりました。

マービーを使ったこの飴は、虫歯の心配はほとんどなく、またカロリーもゼロに近いものですから、安心して口にお含みください。ただ、 1. の漢方は甘い味で、味覚的に飴として仕上げることが可能でしたが、 2 、3は苦く、美味しいというハードルを越えることができないため、飴とすることを断念しました。漢方には「酸甘化陰(さんかんかいん)」という考えがあり、ただ甘いだけでなく、酸味を加えることが、唾液分泌を促進させることから、ビタミンCとレモンエッセンスで、わずかな味をつけているのはこのためです。ぜひ、苦心の作をお試しください。ただし、今回の漢方飴は 唾液の生成不足の方を対象に作っていますので、下左の苔の少ない、赤い方(舌 1)がお試しください。 右のように舌に黄色い苔が厚くあるような方(舌2)は、効果が少ないかもしれません。

また、機会ありましたら、「舌でわかるあなたの健康」も紹介させていただきます。

 以上、 緋田先生 記

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ぜひご覧ください。
http://www.futabakanpo.jp/

   ・・・・2005年8月14日

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